染色体異常とは染色体異常とは

染色体検査

染色体とは遺伝子の入れものです。遺伝子とは設計図のようなもので、どの細胞がどのような形になって、どのような働きをするかなどの情報はすべて遺伝子に書き込まれています。両親から子どもに受け継がれる情報はすべて遺伝子によって伝えられます。その遺伝子の入れものである染色体に異常があると、中に入っている遺伝子にも異常が起きてしまいます。

人間の染色体は通常は2本で1対となっていて、全部で23対、46本あります。この対になっている染色体の1本は父親由来のもの、もう1本は母親由来のものです。

 

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普通の細胞では2本で1対となっている染色体ですが、精子や卵子などには1本しかありません。精子や卵子ができるときに、2本ある染色体を1本ずつに分ける作業が行われます。
 

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この分ける作業が行われるときに、うまく分離することができなかったり、ほかの染色体と一部が入れ替わったりすることがあり、これが染色体異常が起きる大きな原因となります。

このような染色体異常は実は驚くほど高い頻度で起きています。

受精卵にどれくらいの割合で染色体異常が見られたかを調べた研究によると、ご夫婦の染色体が正常でも、受精卵は高い頻度で染色体異常となる事がわかっています。女性が30歳と比較的若い年代でも、着床寸前の胚盤胞の段階まで育った受精卵のうち正常な染色体をもつものが70%、残りの30%には染色体異常が認められました。女性の年齢が高くなると、染色体異常の比率はさらに高くなり、異常な染色体の割合は40歳で70%、42歳で80%になってしまいます。

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もしご夫婦のどちらかに染色体異常があると、受精卵が染色体異常となる割合はさらに高まり、受精卵が着床して妊娠しても流産する可能性が高くなります。

 

実際に流産を繰り返す不育症の方の染色体検査を行うと、約0.8〜1%にご夫婦のどちらかの染色体異常が検出されます。

習慣流産の検査項目にはたいてい染色体検査が含まれていますが、採血だけで済む簡単な検査で、通常は2週間ほどで結果が出ます。

流産を繰り返したときは、ご夫婦で染色体検査を受けてみてはいかがでしょうか。